2019年(秋)東京インターナショナルオーディオショーへ行きました

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2019東京インターナショナルオーディオショウ が、11月22日から11月24日まで、東京国際フォーラムで開催されました。

初日の11月22日に学生時代の友人と連れ立って見学しました。 冷たい雨の降る中でも、今年も盛況で昔オーディオマニアだった友人も未だにオーディオ好きがこんなに居るんだと驚いていました。

今回も、行き当たりばったりのブース訪問で、このブログテーマのレコードとハイレゾを中心に気になった展示品についてブログしたいと思います。 また、合わせて昨今のレコード人気について、思うことを述べさせて頂きました。

 

 

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行き当たりばったりブース訪問記

 

リンジャパン G603ブース

ソプラノの歌声が眼前に見えるようようなサウンドを流していました。 その音源は、当然192khz 24bit FLACです。 やはり、Linnの音は良いですね。

ただ、新たな視点の製品が無く、何となく元気が無い感じで、若干気がかりでした

 

 

YAMAHA G605ブース

YAMAHA G605ブース

GT-5000

YAMAHAのフラッグシップHiFi5000シリーズの展示です。 11月発売のターンテーブル「GT-5000」によるアナログレコード音源を流していました。 カートリッジはアキュフェーズのAC-5が使われていました。 ピアノの音は硬質ながらしっかりしたサウンドを再生しています。

でも、気になったのはデジタル録音によるレコードを流しているところでした。 常々思っているのは、デジタル録音された音源はデジタルで再生すのが合理的な姿でないでしょうか?

 

 

オルトフォン G505ブース

オルトフォン G505ブース

Annaカットモデル

オルトフォンの今回の目玉は8月に発売されたMCカートリッジのMC Anna Diamond(アンナ)でした。 このカートリッジはカットモデルの写真の通り、スタイラスからカンチレバーまでダイアモンドで構成されているところです。 レザーを使ってダイアモンドを加工してカンチレバーを成形しているそうです。 音波伝達速度の点からダイアモンドが最も適しているとのことで、オルトフォンのこだわりを感じる逸品でした。

海老澤徹さんの講演・ポイント

オーディオに造詣の深い海老澤徹さんの講演とともにAnnaのカートリッジを聽くことができました。 海老澤徹さんの講演は軽妙な語り口で面白く興味深い説明でした。

試聴音源は、Annaカートリッジの評価に適するとのことからチャイコのヴァイオリンコンチェルト第1楽章が選ばれました。 評価用レコードは、ハイフェッツ(アナログ録音)アンネ=ゾフィー・ムター(1988年ライヴ、デジタル録音のレコード)です。 サウンドは確かに両者ヴァイオリンとも、太く力強い音が再現されていました。

以下恐縮ですが、海老澤徹さんの講演の中で、ちょっと気になったのは『デジタルの場合、ハイカットしないで20khz以上を再生すると折返し歪で低域にノイズが発生するので、デジタルは20khzでハイカットされていている。 一方、レコードであれば人間が可聴外の周波数でも感ずると言われる20khz以上の倍音成分の周波数も再生されるという優位性がある。』との説明がありました。 海老澤徹さんが承知の上での発言だとは思いますが、この説明はCDフォーマット上の話で、ハイレゾのサンプリングが192khzであれば、96khzまで再生可能ですから、再生周波数だけで論ずるアナログレコードの優位論は揺らいでしまいますよね。 レコードの優位性を示すのに、再生周波数だけで論ずるのは無理があると思えます。

何れにしても、オルトフォンの音作りのこだわりに敬意を表する次第でした。

 

 

パナソニック(テクニクス) Hall D1ブース

シンガーの井筒香奈江さんとレコーディング・エンジニアの高田英男さんによる、アナログレコード制作に関わる苦労話などのトークとともにレコード試聴をやっていました。

 

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アナログレコード人気で思うこと

最近のオーディオショーにあっても、レコード音源のデモが非常に多くなって来ていますが、アナログレコード人気についてオーディオの観点からちょっと考えてみました。

気になるポイント

一番気になる点は、アナログレコードが人気だからと言って、デジタル音源を、わざわざ音質が劣化するアナログレコードにする必要があるか?という点です。

当ブログで掲載しています『アナログ・レコードのここがダメ』にある様に、アナログレコードはCDを含めたデジタルメディアに比較して多くの点でマイナス要素があり、デジタル録音した音源をレコード化して再生すると音質が劣化することは目に見えます。

デジタル録音ならデジタルで再生するのが本来の姿では無いでしょうか?

ココに注意

では、なぜ『デジタル録音のレコード』が市場で受け入れられるか?を考えてみますと、CDなどのデジタルメディアの音質は画一的で長く聴いていると飽きが来るからでは無いでしょうか? 一方のアナログレコードは極端な話、音質がその日の温度や湿度によって影響を受けたり、レコードの外周と内周で音質差が生じたりします。 つまり、デジタル録音がレコードになることで、音質に多様性が生まれ個性(カートリッジ等による個性・歪)が生じます。 一般的に、アナログは連続性をもった倍音歪なので、「デジタルよりレコードの音は心地良く感じます。」に通じるところはありますね。

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ここで本来的に、アナログレコードは全てがアナログの中で完結させることに価値があるように思えてきます。 例えば、録音プロデューサーのカルーショーは、アナログレコードの弱点を承知した上でレコード再生したときに最良の音質が得られる様にレコーディング(マスタリング)していると思えるからです。(デジタル録音機材がなかったので当然ではありますが)

最後に

最後に、レコード人気に迎合した(デジタル録音したものを単純にレコード化する)ような安易なレコード作りでなく、こだわりある音創りを目指すことが、本当の意味でレコードメディアが存続できる道ではないかと思います。

 


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