前年より1ヶ月以上遅く、「2018東京インターナショナルオーディオショウ 」が、2018年11月16日から11月18日まで、東京国際フォーラムで開催されました。
10月8日、9日の「真空管オーディオ・フェアー」方は、行けませんでした。
「DENON」→「ヤマハ」→「リン」→「エソテリック」→「オルトフォンジャパン」の順にブース・ルームを見学させて頂きました。
印象に残った、ブース・ルームの展示を紹介します。
エソテリックのブース・ルーム(柳沢功力氏の講演を聞く)
ご覧のとおり、スピーカは全てホーンタイプでのデモです。 「2018東京インターナショナルオーディオショウ 」でなければ、そうそう試聴することができませんので、期待をこめて、柳沢功力氏の講演を聞かせてもらいました。
オーディオ評論家・柳沢功力さんの講演は、軽妙な語り口で、その一部を以下に紹介しながら、試聴した感想を合わせて述べます。
ポイント
ドイツメーカのAvantgarde社が25周年の限定モデルを計画したものの、こだわって商品化を進めたら、1年ズレて、創立26周年記念として、限定モデル26台としたそうでした。
このスピーカは、製造して間もないためエージングが足りず、高域4khz付近に若干あばれがあるとのエクスキューズ。 通常のエンクロージャスピーカーなら、相互に対面させ 逆位相でピンクノイズをスピーカの破損に気をつけて再生させるとエイジングを加速させることができるのだが、このスピーカでは物理的に無理で、この方法は使えない。 通常使用で、エージングに半年くらいかかるだろうとのことでした。
最初のデモは、女性ボーカルのローズマリー クルーニーでした。 柳沢さん曰く、「ボーカルの音でシステムの特性が良く分かるので、音の評価を行うときは、先ずボーカルを聴くことを常としている。」とのこと。 確かに、このボーカルを聴いて、今は亡き、ローズマリー クルーニーが眼前で歌っているかの様に聞こえました。 また、トロンボーンの曲では、ホーンスピーカの特性に合って、音のキレもよく、生演奏の様に聴こえました。 ただ、シューベルトの弦楽5重奏曲の「鱒」は、やはりエージングが足りないのかバイオリンの弦の音が硬く、耳が痛く感じました。
どちらにしても、このような機会でないと試聴することが出来ないスピーカでしたので、いい経験をさせて頂きました。 なお、このホーンスピーカの価格は、ペアで1,200万円とのことでした。
Horn Speaker System
Avantgarde TRIO LUXURY EDITION 26
オルトフォンジャパンのブースルーム
オルトフォン創立100周年を記念したThe SPU Century・カートリッジのデモ演奏を聴いて、今までCDの音を聴いてきたせいか、レコードの音を聴いてほっとしました。 やはり、レコードの音は落ち着きますね! この価格は、595,000(税別)で、世界限定250個 <12月下旬発売予定>だそうな。
オルトフォン創立100周年を記念して発表された「Century」モデル:The SPU Century
●出力電圧 (1kHz, 5cm/sec.):0.2mV ●チャンネルバランス (1kHz):1.0dB ●チャンネルセパレーション (1kHz):22dB ●チャンネルセパレーション (15kHz):15dB ●周波数帯域(-3dB時):20Hz-25,000Hz ●周波数特性(20Hz-20,000Hz):+3dB/-2dB ●トラッキングアビリティー(315Hz、適正針圧下):70μm ●水平コンプライアンス:8μm/mN ●スタイラスタイプ:Nude Shibata ●スタイラスチップ半径:r/R 6/50μm ●カンチレバー素材:アルミニウム ●適正針圧:4.0g ●針圧範囲:3.0-5.0g ●トラッキング角度:20° ●内部インピーダンス:2Ω ●推奨負荷インピーダンス:10Ω以上 ●コイル線材:銀メッキ高純度銅線 ●カートリッジボディー素材:SLMアルミニウム/ブナ材 ●自重:32g
以上、「2018東京インターナショナルオーディオショウ 」の印象に残った展示アイテムを紹介させて頂きました。
今までに見学したオーディオショー
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