たまたま、外で今まで聞いたことのない、鳥の鳴き声が聴こえたので、ボイスメモで録音しました。
再生してみると非常に小さい音で録音されています。 この録音ファイルをPCに取り込みAudacityで音を大きく更にクリアーにする方法を紹介します。
目 次
iPhoneで音を大きくする
ネット検索したところ、iPhoneの設定>ミュージック>イコライザー>Late Nightを選択すると、音が大きくなるとのことでした。 このイコライザーモードは「音量をフラットにする機能」の様です。 つまり、小さい音は大きく、大きい音は小さくして音量をフラット化する(=ALC?)機能の様です。
確かに、Late NightモードにしてiPhone上で確認しますと、鳥の声は多少大きくなりますが、バックグラウンドにホワイトノイズのような「シャー」というノイズも気になりました。 そこで、Audacityで、鳥の声を大きくして、バックグラウンドのノイズも下げて、鳥の声をクリアーにしてみようと思います。
ボイスメモの音声ファイルの取り出し
iPhoneのボイスメモ画面の共有を選択して、例えば、「Dropboxに保存」をタップすれば、ボイスメモの「鳥の声 自宅」の音声ファイルが、Dropboxに保存されます。 これで、Dropboxに保存された音声ファイルをPCで処理できる様になりました。
Dropboxに保存された音声ファイル(鳥の声 自宅.m4a)は、PCアプリのMediaInfoで諸元を確認するとサンプリング48khz ビットレート65kbpsでモノラールのAACファイル(.m4a)でした。
「鳥の声」を大きく、クリアーにする
手順
1 Audacityに取込み
先程、Dropboxに保存した「鳥の声 自宅」の音声ファイルをAudacity(公式サイト)に取り込みます。 以下の様に、非常にレベルが小さいことが判ります。
手順
2 音の増幅(正規化)
エフェクト>正規化を選んで、最大振幅を−3dbにします。
OKをクリックすると、下図のように振幅が大きなります。
この音を聞いてみてください
ポイント
音は大きくなりましたが、バックグラウンドノイズの「シャー」音が耳障りです。
手順
3 ノイズの抑制
バックグラウンドノイズを抑制してみます。
- サウンドの中のグラウンドノイズと思われる部分(数秒)を選択
- エフェクト > ノイズの除去 > 「ノイズプロファイル」の取得をクリック
- サウンド全体を選択して、エフェクト > ノイズの除去 > 「OK」をクリック
下図のように、ノイズが抑制されて、波形が綺麗になりました。
この音を聞いてみてください
ポイント
どうでしょう、鳥の声がクリアーになりましたね。 ただ、この声の鳥が何か?は、不明です。(^_^;)
手順1〜手順3 までのVideo
映像をご覧ください。
手順
4 音の保存
この編集結果で良ければ、サウンド全体を選択して ファイル > Export >「選択したオーディオの書き出し」 音声フォーマット、例えばAACファイルで書き出すには「M4A(AAC)ファイル(FFmpeg)」を選んで、保存先を、例えばDropboxフォルダーを指定して「保存」ボタンをクリックすれば、音が大きくクリアーになった鳥の声が保存されます。
スポンサーリンク
iPhoneのボイスメモに戻すには(修正音源をiPhoneのボイスメモへ転送する方法)
簡単な流れ
- AAC(.m4a)ファイルの「鳥の声」音源がDropboxフォルダーに保存されているとして
- iPhoneのDropboxアプリを起動して「鳥の声」音源をタップ 画面の右上の...をタップ
- 「エクスポート」を選んで(fig-1) >「別のアプリで開く」(fig-2)> 「ボイスメモ」(fig-3)をタップ > ファイル名を指定して「投稿」をタップで転送完了です。
- ボイスメモを開くと「鳥の声」音源が転送されています。(fig-4)
iPhone操作画面
参考:iPhoneでステレオ録音するには
ボイスメモでは、モノラル録音のみでステレオ録音に対応していません。 一般的には、外部マイクを使う方法がありますが、手っ取り早くiPhoneの内蔵マイクでステレオ録音するには、別途 iOSアプリを使えば可能です。
下の記事では、iPhone SE2の内蔵マイクでステレオ録音だけでなく、ハイレゾ録音まで、その実力を調べています。
-
iPhoneの内蔵マイクでハイレゾ録音は可能か?その実力は?
オーディオ-レコーダ app ステレオマイク app iPhoneはボイスメモという純正アプリが付属していますが、ステレオには非対応(モノラール)で録音ファイルも非可逆圧縮のAACフォーマット の48 ...