リヒテルの「展覧会の絵」モノラール盤をVinylStudioでハイレゾ化しました

投稿日:2018年12月1日 更新日:

 

リジナルの「展覧会の絵」は、ムソルグスキーが、ピアノ組曲として作曲されました。 ピアノ演奏で名盤の一つにリヒテルがブルガリアの首都のソフィアでライブ演奏したものが有名です。 今回は、1958年のモノラールライブ録音版をVinylStudioでハイレゾ録音しました。 この録音は、残念ながらモノラールですが、リヒテルのピアノ演奏は壮大で、オーケストラ版用にラベルが編曲したカラヤン指揮・ベルリン・フィルのステレオ盤と引けを劣りません。

盤質があまり良好ではありませんが、このリヒテル演奏で、音質をカバーしても有り余る気がします。 折角ですので、ステレオカラヤン盤と比較してみます。(音質が良くありませんのでMP3のみ試聴できます。)

 

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モノラールレコードの再生は、モノ専用のカートリッジが必要?

オーディオテクニカのカートリッジナビによれば
https://www.audio-technica.co.jp/cartridge/navi/record/03.html

モノラル録音のレコードは左右同じ溝が掘られるため(左右同位相)、横方向の振動で記録されています。モノラル・レコードの再生専用カートリッジは、縦方向の振動感度が鈍く作られているため、ステレオレコードに使用すると盤面を損なう場合もあります。 オーディオテクニカ製AT33MONOのように縦方向の振動を吸収しつつ横方向の信号だけをピックアップする製品もあります。

45−45方式・ステレオカートリッジは、3つのトランスジューサ(水平方向に1つ、左右の垂直方向に2つ)を用いてステレオ再生しています。 45−45方式はモノラールレコードにも互換性がありモノラール再生できますが、垂直方向に、トランスジューサがあり、溝に付着しているゴミとかキズの垂直方向の振動を受けてノイズに対して不利です。 

一方、モノラールレコードは、水平方向に音声信号が掘られているので、モノラール専用カートリッジは、水平方向の振動だけを検出するトランスジューサだけのシンプルな構造で、縦方向のノイズは受けないので、S/Nの良いサウンドを再生します。

45−45ステレオ再生の原理については、以下のブログを参照してください。

注意ポイント

モノラール専用カートリッジで、ステレオ盤をかけると、盤面を傷めますので注意が必要です。

モノラール盤を録音するために、モノ専用カートリッジを購入するくらいなら、いっその事、モノラール盤と同じCD等の音源を購入するのが、賢い選択かも知れませんね。

 

VinylStudioによるモノラール録音設定

45−45ステレオカートリッジは、モノ専用カートリッジに比べてS/N上不利ながら、モノラール再生でも互換がありますので、今回は、ステレオカートリッジを使ってVinylStudioでモノラール録音を行いました。 モノラール録音する時は、VinylStudioを下のように設定します。

VinylStudioのボタンを押して、Mix down to mono にレ点をいれます。

 

では、リヒテル盤のクライマックス部分を聴いてみましょう

モノラールでハイレゾ録音した後、MP3 320kbpsへエンコードしています。
演奏比較のために、1966年録音のカラヤン指揮ベルリン・フィルが演奏している、ラベル編曲・展覧会の絵も併せてお聴きください。

リヒテル(mono)盤 MP3 320kbpsカラヤン BPO盤(ラベル編曲)MP3 320kbps

ポイント

どうですか、カラヤンのオーケストラ盤と比較するには無理があるかもしれませんが、リヒテルのピアノは、多少のミスタッチはあるも、何とも凄みのある鬼気迫る演奏ではないでしょうか? リヒテルの面目躍如たる演奏と思います。

 

残念ながら、このモノラール盤は、元々盤質が良好でなく、ライブ録音ということもあり、音質が今ひとつです。 更にS/N的に不利なモノラール盤をステレオカートリッジで録音しているため、CD等の音質の方が良いかもしれません。

「ソフィア・リサイタルのアマゾンバナー広告」をクリックすると、短いサンプル音源が添付されていますので、音質を比較されるのも宜しいかと思います。 ご確認ください。

 

下は、アップルミュージックの場合です。 No.13が「バーバ・ヤーガの小屋」 でNo.14が「キエフの大門」の短いサンプル音源が聴けますので、お試しください。

 


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