広告 VinylStudio関連 ハイレゾレコーディング

名盤といわれるLPレコード /R・コルサコフ「シェエラザード」ライナー盤をハイレゾ録音後、FFT高域補正しました

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このレコードは1960年当時の中でも名録音、名演奏として評価され購入たものです。 

このレコードをハイレゾ録音して試聴してみたところ、Dレンジも広く高音質で当時の記憶が蘇ったものの、周波数分析を行うと14khz以上で急峻な減衰が見られました。

この原因は 当時のカッティングマシンの性能に起因しているものなのか、意図したマスタリングなのか分かりませんが、VinylStadioのFFTフィルタで高域補正を行い、前後の音質の変化について試聴比較してみました。 今更ながら、このような補正が簡単に行うことが出来るのがハイレゾ録音の良いところと再認識した次第です。

 

 

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レコード・アルバム(R.コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」)

1960年2月8日に録音された、フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団によるものです。 シェラザードの他に禿山の一夜とルスランとリュドミラが収録されいます。

このアルバムは、1960年にRCA VictorよりRed Sealブランドでリリースされました。 今でもCD、SACD、果てはリマスタリングされたLPレコードなど多くの媒体でリリースされています。

<シエラザード・交響組曲>
 第1楽章、海とシンドバッドの船
 第2楽章、カランダール王子の物語
 第3楽章、若き王子と王女
 第4楽章、バグダッドの祭り、海、難破

 

オリジナルの周波数分析

ハイレゾ録音は、96khz24bitのFLACフォーマットで録音し、周波数分析のパートは、第4楽章(バグダッドの祭り、海、難破)の一部です。

96khz24bitのFLACフォーマットファイルをAudacityに取り込み、下の波形部分を周波数しました。

Audacityで周波数解析(hanning) 赤矢印部分:14khz付近化から急峻に高域が減衰しているのがわかります。 

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VinylStudioのFFTフィルターを使った高域補正

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1
高域補正量の決定

下図は、VinylStudioで周波数解析した結果です。 横軸はリニアにしていることに注目してください。 赤の点線で示されている直線が目標とする高域補正後の姿です。 これから見ますと、16khz付近で12db程度になる高域補正が必要と思われます。

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2
VinylStudioのFFTフィルターをプリセットする

上の結果から、下図の様にVinylStudioのFFTフィルターをプリセット(高域補正)しました。

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3
高域補正後の周波数解析

FFTプリセット後の周波数解析結果は、下図の様になりました。 高域を増強しすぎの様にも思いますが、取り敢えずこの高域補正でハイレゾファイルを出力し試聴してみることにしました。

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高域補正後のシエラザード4楽章を試聴する

 FFT高域補正後 Flac Down load(96khz 24bit)

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オリジナル音源・補正前 Flac Down load(96khz 24bit)

 

高域補正・前後で試聴評価 マトメ

ポイント

試聴する前に、ハイレゾ(96khz 24bit FLAC)のファイル容量の差を確認しておきました。 補正前が241,108,438 バイトに対して補正後は、263,509,352 バイトで、その差22,400,914バイトが増加しています。

Sony・HAP-Z1esへハイレゾファイルを取り込み我が家のB級オーディオで補正・前後で試聴比較を行いました。 若干シンバルやトライアングルの音が瑞々しくなったような気がしますが残念ながら顕著な音質変化は認められませんでした。 周波数分析上、高域成分がはっきり増加していますが、ノイズ成分の増加によるものかもしれません。 

また、14khz以上で高域が減衰してることから、マスターテープからリマスタリングされている市販CDの音質の方が良いかもしれませんね。

それにしても、このような補正が簡単に行うことが出来るのがハイレゾ録音の良いところと感じました。

 

以上、「シェエラザード」ライナー盤のFFT・高域補正を行ってみた結果でした。

 

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