DENON MCカートリッジ DL103Rの音質比較

投稿日:2018年1月17日 更新日:

日本製MCカートリッジでは、音質に定評のあるデノン製MCカートリッジ DL103Rを購入しましたので、(中々カッコいいでしょう?) 以前のブログ「MCカートリッジとMMカートリッジの音質比較」に引き続いて、LPレコードの1966年録音盤・カラヤン指揮BPOの「ラベル編曲・ムソルグスキー展覧会の絵」「バーバ・ヤーガの小屋」をDL103Rでハイレコ録音して、ブログで評価したカートリッジとの音質比較を行ってみました。

 

 

スポンサーリンク

 

DENON製MCカートリッジ DL103Rについて

DL-103の基本テクノロジーを踏襲したMC型カートリッジDL103Rは、1994年9月に発売され今に至っているロングラン製品です。

取説上のDL-103Rの特徴

発電コイルに純度99.9999%(6N)の高純度銅を採用し、音楽信号の伝達ロスをおさえ、歪が少なくクリアーで力強いサウンドを実現します。

本体ケースに高剛性材料を採用し、更に表面をコーティングして不要振動をおさえています。

DL-103Rの仕様

出力電圧/0.25mV再生周波数/20Hz~45kHz
インピーダンス/14Ω針先/16.5μm丸針
針圧/2.5±0.3g自重/8.5g



この製品に、データシートが添付されていました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

オルトフォンMC20の仕様(参考)

出力電圧/0.07mv再生周波数/5~60KHz
インピーダンス/2.5Ω針先/ファインライン・8μm
針圧/1.7g自重/7g

 

 

DL103Rでハイレゾ録音しました

LPレコードは、グラモフォンレーベル、1966年録音・カラヤン指揮BPOの「ラベル編曲・ムソルグスキー展覧会の絵」の中から「バーバ・ヤーガの小屋」です。

このレコードをDL103Rで再生し、ADコンバータのGT40α経由でVinylStudioで96khz 24bitのFlacでハイレゾ録音しました。

 

MC型 DL103Rカートリッジ・録音

MP3 48khz 320kbps

 

MM型 シュアー V15 type3とMC型 オルトフォン MC20での録音ファイルです。


(カートリッジの違いでの音質を聞き分けてみてください。)

(画面よりはみ出たら、横にスクロールできます。)

MM型 シュアー V15 type3・録音
MC型 オルトフォン MC20・録音
ハイレゾ音源(Flac:96khz,24bit)の
DLは、このボタンをクリック
ハイレゾ音源(Flac:96khz,24bit)の
DLは、このボタンをクリック

ハイレゾ音源からエンコードした
mp3(320kbps)を聞いてみる
   ※ ▶を押すか曲名をクリック

ハイレゾ音源からエンコードした
mp3(320kbps)を聞いてみる
   ※ ▶を押すか曲名をクリック

 

 

スポンサーリンク

 

 

録音ファイルの周波数分析と比較

❏ 周波数分析条件

  • Audacityにファイルを取込、周波数分析します。
  • 関数窓:hanning 大きさ:65536ポイント
  • 音源の周波数分析したスペクトルデータをテキストファイルで書出した後、Excelでグラフ化等を解析します。
  • 夫々の音源ファイルを最大レベルを−3dbになるように、正規化処理を行っています。
  • 周波数分析の対象パート:「バーバ・ヤーガの小屋」の先頭から109.2秒間

❏ e-onkyoからダウンロード購入したハイレゾ音源とDL103Rのハイレゾ録音の比較

1)単純にスペクトルを比較

上のグラフでは、全体像が掴みにくいので、1khz幅で音圧レベルを平均化し、更に、リファレンスであるe-onkyoハイレゾとの誤差率を求めてみたのが、下のグラフです。

2)1khz幅で平均化したスペクトル比較と誤差率

レファレンス音源のe-onkyoハイレゾに対して 、全体的に若干音圧レベルがー1%程シフトしています。 17khz付近からDL103Rのレベルが若干低下しています。

 

❏ デノン DL103Rとオルトフォン MC20のハイレゾ録音比較

1)単純にスペクトルを比較

2)1khz幅で平均化したスペクトル比較と誤差率

MCカートリッジ同士のためか、スペクトルが非常に近似しています。

カートリッジの聴感比較とマトメ

夫々のファイルをHAP-Z1ESに取込み、我が家のB級オーディオで試聴しました。

今回DL103Rを購入して、30年以上前のMC20のカートリッジの音質を凌駕するものと期待していましたが、スペクトルのデータでは、MC20と非常に近似しているものの、低域の豊かとダイナミック感からMC20の方が音質順位が上位である様に感じられ、今もってオルトフォンのMC20が健在なのにはビックリしました。

一方、DL103Rの音色は、クリアーで以前愛聴したグレースのF8Lカートリッジに近く、ストリングスの再生には適している様に思われ、以前のブログで紹介したストリングスの多いベートーヴェン シンフォニー第8番 第2楽章でも評価を試みて見たいと思っています。 関連記事

e-onkyoのハイレゾ音源と比較したカートリッジの総合順位をつけると、以下の通りでした

MC20 > DL103R >MMカートリッジのV15 type3

 


スポンサーリンク

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

おすすめ記事

1

  レコードのハイレゾ録音へのヒント(Tips)   ハイレゾ録音のヒントになればと、 今までのレコードのハイレゾ録音を通して、思いつくまま必要と思われることを書き留めましたのでご ...

2

  これまでの当ブログ記事(テストレコードなどのブログ)の知見を通して、アナログ・レコードが音質的に不利な点が多々見つかりました。 アナログレコードの音質を好ましく思っている一人で、本当はあ ...

3

年代モノのレコードプレーヤTRIO(KP-51F)を使ってレコードのハイレゾ録音を行っていますが、このプレーヤの実力を知るためにテストレコード(AD-1)使って定性的な特性を調べ、断片的な記事を投稿し ...

4

eonkyoからDL購入したハイレゾファイルを基準音源にして、基準音源と同一録音のレコードをMCカートリッジとMMカートリッジでハイレコした音源の音質比較を試みました。 MCカートリッジは、オルトフォ ...

5

「HAP-Z1ESのDSEEとDSDリマスタリングエンジンの効果検証」(以前のブログ記事)は、 実際のLPレコードからハイレゾ化したリアルサウンドでDSEEを評価したものでした。 今回は、正弦波の組 ...

Copyright© ハイレコのブログ , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.