広告 ハイレゾレコーディング

PrimeSeatのハイレゾ・ストリーミング放送を仮想オーディオ・ドライバ「BlackHole」でハイレゾ収録してみました。

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注意!!

「PrimeSeat」は、2023年1月31日で終了しました。 後継サービスは無く、PrimeSeatで配信しているコンテンツの提供も終了となりました。

PrimeSeat 起動画面

前ページのテストで『仮想オーディオ・ドライバ・BlackHoleを経由してハイレゾストリーミング放送を収録しても、原音との比較では僅かながら及ばないものの、ハイレゾレベルの音質を十分維持して収録することができる』ことが確認出来たので、実際にPrimeSeatのハイレゾ・ストリーミング放送(ベルリン・フィル アワー)をハイレゾ収録してみました。

なお、配信されているコンテンツは著作物なので、コンテンツを収録して個人的に利用する以外は著作権法違犯になる恐れがありますので、収録音源の取り扱いには注意が必要です。

PrimeSeat ベルリン・フィル アワー

 

今回ハイレゾ収録した放送

  1. 2022/4/23 PM8:00 配信:ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲 ツィンマーマン(vn) ハーディング(指揮)BPO
    2019/12/21 Live録音
  2. 2022/4/30PM8:00 配信:ブルッフ・ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 バルグリー(Vn) ヤノフスキ(指揮)BPO

 

PrimeSeatアプリについて

PrimeSeatアプリのインストール

PrimeSeatのハイレゾ・ストリーミング放送を聴くためには、PrimeSeat ダウンロードページから、PrimeSeat.app をインストールする必要があります。

インストールの手順は、IIJサイト「PrimeSeat視聴手順のご案内」ページにあるユーチューブ動画を下に添付しましたので、参照してください。 
(「PrimeSeat視聴手順のご案内」ページURL:https://www.iij.ad.jp/movie/PrimeSeat.html

「PrimeSeat」は、2023年1月31日で終了しました。 後継サービスは無く、PrimeSeatで配信しているコンテンツの提供も終了となりました。

アプリのオーディオ設定

PrimeSeatアプリの環境設定(または、画面右上の横棒3本のメニュー部分)をクリックすると下の「オーディオ設定」画面が現れます。 

  1. 今回はDACを使わず、PC内部の音声を「BlackHole」を介して直接収録するので、ドライバー名を BlackHole 2ch を選択しOKを押します。
  2. サンプリング周波数は、「自動切替」を選択すると配信条件に従って自動的に「BlackHole」のサンプリング周波数が切り替わります。

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注意ポイント

  1. 特にサンプルレートが高い配信で、ネットワーク環境が遅いと往々にして下に示すようにストリーミング再生が停止します。 ネット速度に余裕があるネットワーク環境でストリーミング収録する必要があります。
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  2. PrimeSeatアプリは iPhone用もあります。 iPhone単体で再生する場合は、ハイレゾ再生でなく、48kHzまたは44.1kHzに変換して再生されます。

 

ハイレゾ収録方法(VinylStudioで収録)

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収録用ソフトは、AudacityでもOKですが、今回は、配信が終了したら無音を検出して自動的に収録がストップできるVinylStudioを使いました。 また、VinylStudioは、収録中でもモニターレコーディングが可能ですのでPC内蔵スピカーを鳴らすことができます。 VinylStudioの使い方(概要)は、ここをクリックして参照できます。

VinylStudio 収録準備


  • step.1 録音ファイルフォーマット設定

    VinylStudioを起動して、「Recording Option」ボタンから、FLAC 24bit,Compression 5 に設定するのが良いでしょう。 配信中のサンプルレートは、PrimeSeatプレーヤの右側に〇〇〇khz と表示されますので、この表示に従ってFLACのサンプリング周波数を設定します。

    ベルリン・フィル アワー配信の場合配信予定が近づくとPrimeSeatプレーヤの右側に〇〇〇khz とサンプルレートが表示されます。 このサンプルレート表示を見逃してしまう可能性があり、取敢えずサンプリング周波数は96khz に設定して収録するのが無難と思います。

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  • step.2 録音レベル設定

    VinylStudioの画面のCheck Level ボタンをクリックすると下の画面が表示され、Input Device をBlackHole 2chにします。 Monitor Recordingにレ点を入れると内蔵スピーカーから音声が出る様になります。

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    入力レベルの調整は、ファインダーからユーティリティフォルダーにあるAudio MIDI設定.appを起動してBlackHole 2chを選択しマスターでアジャストします。 (PrimeSeatの配信条件に従って自動的に「BlackHole」のサンプリング周波数が切り替わりますので、フォーマットの周波数の設定は不要です)

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VinylStudioで収録と編集

MAC-PC画面の一番上にあるステータスメニューのスピーカアイコンを押して、「BlackHole 2ch」にしておきます。

レコード録音と同じですので、詳細は、VinylStudioの録音手順 を参照してください。


  • step.1 収録

    「Create Album」を押して新たなアルバムを作成します。 録音開始ボタンを押した後、PrimeSeatプレーヤの再生ボタンを押します。 再生が終了し無音になると、録音も自動的に停止(完了)します。

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  • step.2 録音が完了したら

    • 必要に応じて、Split Traks タブに移り収録音源を分割します。 Edit Track ボタンを押して夫々の内容(〇〇楽章など)を記述
    • Cleanup Audio タブに移り、録音レベルを正規化するために、Normalize(-3db)を実行します。

  • step.3 収録音源をFLACフォーマットで出力(保存)

    Batch タブに移り、収録音源にレ点を入れて、Save Tracks ボタンを押した後、出力フォーマット(例えば、FLAC 96khz 24bit Compression5)を指定してSave ボタンを押せば指定されているフォルダーにFLAC 24bit 96khzで「収録音源が保存されます。


以上で、ハイレゾ・ストリーミング放送を「BlackHole」経由でFLAC ハイレゾフォーマットで保存(収録)できます。

 

音質確認−1 再生上限周波数の確認

今回ハイレゾ収録した放送

  1. 2022/4/23 PM8:00 配信:ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲 ツィンマーマン(vn) ハーディング(指揮)BPO
  2. 2022/4/30PM8:00 配信:ブルッフ・ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 バルグリー(Vn) ヤノフスキ(指揮)BPO

(収録条件と再生上限周波数の確認)

  • VinylStudioでFLAC 24bit 96khz で収録 
  • Audacityに収録ファイルを取込み、フォルテ部分を周波数分析(hann-window size16384)し、分析データをtextで書き出した後、表計算ソフト(Pages等)の散布図でグラフ化して再生スペクトル(帯域)を確認する。

2022/4/23  配信 再生スペクトル

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以上のスペクトルから、20khz付近から再生レベルが急減しているので、2022/4/23  配信はサンプリング周波数(fs)と再生出来る上限周波数=ナイキスト周波数( =fs/2 )の関係から、サンプリング周波数が48khz(若しくは44.1khz)であることが分かります。

ベルリン・フィル アワー配信の場合は、サンプルレートが48khz以下の場合もあり得ます。 ビット深度が24bitだとしても、ハイレゾを謳っているところからするとちょっと物足りない気がします。

 

2022/4/30 再生スペクトル

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以上のスペクトルから、45khz付近から再生レベルが急減しているので、2022/4/30  配信は、サンプリング周波数(fs)と再生出来る上限周波数=ナイキスト周波数( =fs/2 )の関係から、サンプリング周波数が96khzであることが分かります。

 

音質確認−2 ハイレゾ収録ファイルを試聴して

 

Sony HAP-Z1ES HDDオーディオプレーヤに収録したFLACファイルを転送して、「我が家のB級オーディオ」で確認してみました。

今回収録した曲がバイオリンコンチェルトでしたので、以前DL購入していた音質的に定評のあるユリア・フィッシャーのチャイコのバイオリンコンチェルト(e-onkyoからDLした24bit 192khz flac音源)と比較しながら音質評価を行ってみました。

HDDオーディオプレーヤー
HAP-Z1ES

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「HAP-Z1ESについて」の記事は
ここをクリック

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ユリア・フィッシャーのチャイコのバイオリンコンチェルトは、低域から高域まで見渡すことができ、ストリングスやバイオリンのサウンドも自然です。

ツィンマーマンが弾くベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲はライブ録音ということもあり、若干低域がもやついているものの、サンプルレートが48khzであっても、高域のストリングスやバイオリンのサウンドは自然に感じられました。

 バルグリーの弾くブルッフ・ヴァイオリン協奏曲第1番は、低域から高域まで見渡すことが出来るサウンドでした。

駄耳のため正確な評価になっていないかも知れませんが、ハイレゾストリーミング放送を収録しても十分問題のない音質で収録できていると思いました。

 

マトメ(感想)

  1. PrimeSeatのハイレゾ・ストリーミング放送を『仮想オーディオ・ドライバ・BlackHole』を経由してハイレゾ収録することが可能。
  2. ハイレゾ・ストリーミング放送は転送サイズが大きく、ネット環境が安定していないと途中で再生が停止して収録に失敗する場合がある。
  3. 本題から逸れますが、HAP-Z1ESにはインターネットラジオ機能があり、PrimeSeat放送も再生できる様になれば良いのにと思います。(今後のアップデートに期待)

 

以上、PrimeSeatハイレゾ・ストリーミング放送のハイレゾ収録について述べました。 今後とも充実したハイレゾ・コンテンツの配信をお願いしたいと思っています。

 

 

 

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