SONYのHDDオーディオプレーヤは、内臓のHDDに音源ファイルを転送し内蔵DACで再生するものです。 2013/10/26の発売から9年経過し現在も販売されている、長ロングラン商品です。
購入して8年に亘り使用した経験から、LPレコードをハイレゾ化してHAP-Z1ES に取り込み再生することが音質面、使い勝手面から見て最大のメリットでは無いかと感じています。
LPレコードをハイレゾ化してHAP-Z1ESで再生
一昔前ならLPレコードを録音するには、オープンリール等で録音して残して居た方は多くいらっしゃたと思います。 LPレコードを録音する意味は、一々レコードに針を落とすのが面倒で、特に酔っぱらってレコードを聴こうとすると、過って針やレコードを破損することも多々経験するところだったからでした。 時代は、LPレコードからCDやSACDに置き替わり、わざわざLPレコードをハイレゾ化する必要は無いと言われるかも知れません。
しかし、昔のLPレコードを聴くと何故か、特にストリングスの音が自然に聞こえ驚かされます。CDの音質がLPレコードより違和感を覚える要因は、デジタル化のサンプリング周波数とビット深度の悪化要因よりも、LPレコードのマスタリングの違いによるものの方が大きいのでは無いかと思われます。・・・> 「ハイレゾ、CD及びLPレコード(ハイレコ)のトリプル音源・音質比較」参照
何故、CDになってマスタリングが変わったのか良く判りませんが、兎に角、昔のLPレコードの音質の方が好ましいのですから、LPレコードやカートリッジの寿命を考えても、LPレコードを録音して残す意味がありますよね。
そこで、LPレコードを録音するには、今やオープンリールを使う意味は無く、簡単にしかもヒスノイズ無くAD変換しハイレゾ化することが容易に行える時代になりました。更に、不要なプチノイズもレコーディングソフトで簡単に抑制することも可能になりました。
「レコードのハイレゾ録音へのヒント(Tips)」を見る。
レコードのハイレゾ化ファイルをHAP-Z1ESに転送すれば、LPレコード音源をデータベース化してアーカイブでき、スマホやタブレットなどでコントロールして、アーカイブしたハイレゾファイルを再生することが可能になります。
LPレコードのハイレゾ化とHAP-Z1ESの組合せは、非常に親和性の高いスマートな選択です。
一般的なハイレゾファイルの再生方法とHAP-Z1ES
ハイレゾ化したファイルの一般的な再生方法は、以下の3つの方法があります。
- PCオーディオ(DAC)で再生する。
PCとDA変換を一々接続し再生する必要があり音楽を聞く気になれない。 - ネットワークプレーヤで再生する。
パイオニア、YAMAH 、LINN等 多くのメーカから製品化されている。 ネットワークやNASを立上げて再生する必要があり面倒で、ネットワークのトラフィックが遅いと、音が途切れる場合が想定される - HDDオーディオプレーヤ(HAP-Z1ES)で再生する。
HDDへ音源ファイルを転送が面倒と言う側面がありますが、一旦HDDへ音源ファイルを転送してしまえばネットワークトラフィックなどに悩むことなく、即時音楽再生が可能
夫々は一長一短がありますが、純粋にオーディオを楽しむなら、音源を一元管理でききる「HDDプレーヤで再生」(HAP-Z1ES)する方法が、最もベストな選択ではないかと思います。
また、HAP-Z1ESは、DSDからPCMまで、殆どのオーディオコーディックに対応しているのも特徴の一つです。
再生対応コーデック
DSDIFF(DSD)●(2.8MHz, 5.6MHz) DSDIFF(DST) - DSF●(2.8MHz, 5.6MHz)
WAV(LPCM)●(最大192kHz/32bit) AIFF(LPCM)●(最大192kHz/24bit)
FLAC ●(最大192kHz/24bit) ALAC ●(最大192kHz/24bit)
WMA ● MP3 ● AAC ● ATRAC(NON DRM)
注意:ハイレゾファイルをHAP-Z1ESへのコピー(転送)

HAP Music Transferを使用して、コピーするとエラーになり、コピーに失敗する時がありました。
原因は、UNIXのファイル名に関わる、文字使用制限と思われます。 ハイレゾレコーディングソフト・VinylStudioは、入力したアルバム名がフォルダー名になるため、入力するとき、演奏者間にスラッシュ「/」を入れるとHAPトランスファーコピーが完了する寸前にコピーが失敗します。
この「/」を避けたら正常にコピー出来るようになりました。 具体的には、ファイル名にスラッシュ「/」を避けること。
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