NHK「5.1chサラウンド放送」の音源は、15khz以上でカットされている?

投稿日:2019年1月14日 更新日:

NHKのクラシック音楽館やBSプレミアムシアタの音質が気になったので、マック用アプリ・iSpectrumを使って周波数分析してみたところ、5.1chサラウンドの放送が、15khzでハイカットされていることに気づきました。 これは、上限周波数が15khzのAAC 100kbps相当で、5.1chサラウンドシステムで聴くならともかく、2chステレオシステムで聴くのは、若干気が引けます。

一方ステレオ放送では、20khzでハイカット(多分256kbps)されていました。 視聴者は、5.1chサラウンドシステムで聴いている人は殆ど居ないと思いますので、少なくとも、クラシック番組は、5.1chサラウンドでなく、20khzでハイカットのステレオ放送の割合を増やして欲しいものです。 NHK「5.1chサラウンド放送」のハイカット周波数について考察しNHKからの回答も併せてブログします。

 

 

 

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iSpectrumについて

iSpectrumは、マック用アプリで、リアルタイムに周波数分析ができるフリーソフトです。
このアプリは、以下のサイトからダウンロードできます。

[https://dogparksoftware.com/iSpectrum.html]

使い方は簡単で、以下の様に、例えばTVの音声出力(L,R)、A/D変換器(GT40α)、パソコンにUSB接続し、 iSpectrumの入力デバイスをA/D変換器(GT40α)に設定すれば、TVの音声信号をリアルタイムに周波数分析することができます。

 

iSpectrumの入力デバイスを設定

 

TV音声信号の各モードにおけるハイカット状況の実際

❏ 5.1chサラウンド放送の場合

NHK総合 クラシック音楽館

<5.1chサラウンド>

BS103 プレミアムシアタ

<5.1chサラウンド>

❏ ステレオ放送の場合

NHK Eテレ らららクラシック

<ステレオ放送>

BS103 プレミアムシアタ

<ステレオ放送>

ポイント

以上の様に、5.1chサラウンドの場合は、15khz以上でバッサとカットされて再生されています。 一方ステレオ放送の場合は、20khzまで再生されています。

番組が、「5.1chサラウンド放送」か「ステレオ放送」かを見極めるには、TVリモコンの画面表示ボタンなどを押すことで、番組情報がTV画面に表示されますので判別できます。

NHKのクラシック音楽館は、NHKホールで収録されているためか、殆ど「5.1chサラウンド放送」で放送されていますので、音声は15khz以上がカット。 また、BSプレミアムシアタもその割合が多く放送されている様に思います。

 

5.1chサラウンドの場合は、何故15khzでハイカットされる?(推定)

ネットでググったところ、デジタル放送の音声フォーマットは、AACで、2chステレオ放送の場合は、256kbpsのビットレートで、5.1chサラウンド放送の場合は、320kbpsのビットレートの様です。

5.1chサラウンドの場合、前方2ch 前方1ch、後方2ch、低音部1chの合計6chで構成されています。 各々のch毎のビットレートは重み付けされているかも知れませんが、単純に、320kbpsを6chで割ると、53.3kbps/chで、前方の2chがステレオ部分とすれば、106kbpsになります。

「ハイレゾ音源をエンコードするならMP3かAACか」にあるビットレートと上限周波数の関係グラフから、106kbpsの上限周波数を見ると、ほぼ15khzになりまります。 このために、5.1chサラウンド放送では、15khzでハイカットされているのではないかと思われます。(推定)

 

ま と め

以上から、5.1chサラウンド放送で2chステレオで聴く場合は、15khz以上でハイカットされていますから、AAC 106kbps程度の音質になる様です。 この音質で良いか悪いか(聴き分けられるか否か)は別にして、ハイレゾを志向するものとしては、やはりビットレートを少なくも256kbps程度以上でクラシックを聴きたいものです。 CD音質をノーマルとすれば、5.1chサラウンド放送は、ハイレゾとは逆のローレゾですね。 映像の方は4K、8Kへとハイレゾ化にシフトしているのに、5.1chサラウンドの音声が、ローレゾとは、何か釈然としないものがあります。

そこで、NHKへ、以下の趣旨で問い合わせと要望をメールしました。

注意ポイント

NHKへの問い合わせと要望(要旨)

  • 5.1chサラウンド放送は、15khz以上をハイカットしているのは事実か?
  • 15khz以上をハイカットしているなら、5.1chサラウンドの説明に注釈を入れるべきではないか?
  • クラシック番組は、ステレオ放送の割合を多くして欲しい。

 

NHKから以下の回答を得ました。 5.1chサラウンド放送は、やはり15khz以上でハイカットされているとのことでしたので、音声はローレゾですね。(追記 2019/1/15)

<NHKからの回答>

BSプレミアムシアタの5.1chの番組を例にすると15khzでハイカットされています。
またステレオ放送ですと20khzでハイカットされています。

ホームページでの周知など、ご要望につきましては今後の参考にさせていただきます。

 

 

以上、NHK「5.1chサラウンド放送」のハイカット周波数について考察しました。

 


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