サウンドアプリ「XLD」でコマンドラインからハイレゾ音源をAAC変換する

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多機能で音質的に優れているサウンドフォーマット変換・アプリのXLD(X Lossless Decoder)は、通常のGUI版の他に、OSXのターミナルからサウンドファイルを変換できるコマンドライン版があります。 

コマンドライン版を使ってハイレゾ音源からAAC変換を行う方法をご紹介します。 

過去記事にある様に、ハイレゾ音源を高音質でAAC変換する時は、先ず高域減衰を防ぐためにハイレゾ音源(ex 192khz)を48khzにダウンサンプリング変換した後にAAC変換する必要があります。

そこで、コマンドライン版を使ってハイレゾ音源を、ダウンサンプリング変換する手順AAC変換する手順について説明します。

ターミナルについて・メモ

ターミナルは、Mac(OSX)に標準装備されているアプリで、ターミナルウインドウに、コマンドラインを入力すると、命令に従って処理・実行を行うことができます。

詳しくはWikipedia「ターミナル (macOS)」をクリックしてご参照ください。

 

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XLD・コマンドラインの基本形

ターミナルへ入力する「XLDのコマンドライン」の基本形は、XLDのHPに記載されている説明から試行錯誤を繰り返した結果、以下になりました。 

注意ポイント

  • ファイルはフルパス表記で、 ␣ はスペースを示します。
  • ディレクトリ(フォルダ)名やファイル名にスペース(空白)を入れない
    ファイル名等に空白があると、XLDのコマンドラインは空白区切りになっていて、エラーになりますので、空白をアンダーバーなどで埋める必要があります、

 

 

このコマンドラインは、「音源元ファイルの test_XLD.wavaac に変換されたファイル test_XLD.m4aXLD_Folder に入れる」と言う命令になりなります。【 後述する、事前にaacのオプション設定(ex.320kbps etc)が必要です。】

ポイント

同様に、-f の後をaifに指定しますと、test_XLD.wavが aiff に変換されます。(aiffのオプション設定が48khzなら48khzでダウンサンプリングされます。)また、音源元ファイルは、flacやaiffなどもOKです。

上記の命令をターミナルで実行しますと、ターミナル画面に表示されるプログレスバーが100%になると変換が完了し 指定した XLD_Folder フォルダーに、変換された test_XLD.m4a が生成されます。

--------- [ OSX ターミナル画面 ] ---------

 

ハイレゾ音源を48khzにダウンサンプリングする手順

ハイレゾ音源をサンプルレートを48khz(or44.1khz)でAACに変換する場合、高域(20khz付近)で減衰します。 この高域減衰を防止するためには、事前にハイレゾ音源を48khzにダウンサンプリングした後にAAC変換する必要があります。 以下は、コマンドラインから、ハイレゾ音源(test_XLD.wav:192khz)を48khzのaiffファイルにダウンサンプリングを行う手順です。


  • AIFFのオプション事前設定

    XLDの環境設定から、環境設定 > 一般 からAIFFのオプション(サンプルレート48khz or44.1khz)を設定します。


  • コマンドライン

    以下の例はWavファイルをAiff に変換するコマンドラインです。 元ファイルはFlacやAiffでもOKです。(注記:ファルの拡張子はaiffですが、コマンドラインのフォーマット指定はaif になります)

    /~/XLD␣-o␣ /~/XLD_Folder␣ /~/test_XLD.wav␣-f␣aif


  • ターミナルで実行

    コマンドラインをターミナルで実行すると、表示が100%で変換が完了(done.)します。

    |====================| 100% (Track 1/1)
    done.

    変換生成先のXLD_Folderを見ると、test_XLD.aiff (48khz)が生成されています。


 

48khzにダウンサンプリングされた aiff ファイルをAAC変換する手順

ダウンサンプリング生成された、aiff ファイル(/~/XLD_Folder/test_XLD.aiff)を aac に変換する手順です。


  • AACのオプション事前設定

    XLDの環境設定から、環境設定 > 一般 からAACのオプションを設定します。

    オプションは、以下で設定
    モード:CBR、
    エンコーダの精度:最高
    サンプルレート:48khz(又は44.1khz)
    ビットレート:320kbps


  • コマンドライン

    48khzにダウンサンプリングされた aiff ファイルは、XLD_Folder内に在りますので以下の様になります。

    /~/XLD␣-o␣ /~/XLD_Folder␣ /~/XLD_Folder/test_XLD.aiff␣-f␣aac


  • ターミナルで実行

    このコマンドラインをターミナルで実行すると、表示が100%で変換が完了しXLD_Folder内にtest_XLD.m4a(=aac)ファイルが生成されています。

    Encoder option: CBR 320kbps
    |====================| 100% (Track 1/1)


 

コマンドラインでAAC変換した音質特性を確認する

1khz -20db歪率確認

歪率確認のため、正弦波 1khz -20dbで記録したWAV(24bit 192khz)ファイルを、上記手順で変換したAACファイルの歪率を確認してみました。 (歪率測定はWaveSpectraで、aacファイルをwavにデコードしたファイルで測定しています)

48khz AAC歪率44.1khz AAC歪率参考 (CD :16bit 44.1khz)歪率
0.00066%(THD+N)0.00029%(THD+N)0.01535%(THD+N)

ポイント

理由は不明ですが、AACエンコードオプションで44.1khzの方が歪率的に優れていました。 また、参考値のCD歪率と比較すると、AACエンコードの方が優位です。 この理由は、CDが16bitの為に量子化ノイズが大きいためです。(詳しくはここをクリック)

 

高域減衰の確認

高域減衰確認のため、17khzから20.5khzまで0.5khzおきに、-20dbの正弦波を記録したWAV(24bit 192khz)ファイルを、上記手順で変換したAACファイルのスペクトル波形を確認してみました。 (スペクトル測定はWaveSpectraで、aacファイルをwavにデコードしたファイルで測定しています)

赤の点線で示されている様に、-20.01db〜-20.00dbに収まっており、20.5khzまで高域減衰無くフラットな特性を示していました。

 

以上、XLD・コマンドラインの使い方の紹介でした。 次回は使い勝手を改善するため、ダウンサンプリングとAACエンコードの2つのコマンドライン操作を一発でAAC変換できる様にOSXのAutomator にトライしてみたいと思います。

 

 

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