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レコードのハイレゾ録音はADD!!(DDD-CDの苦い経験)

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ご存知と思いますが、CDADDとかDDDとかの表示があります。 これは、SPARSコードと言ってCDの録音プロセス概要が判るというものです。

例えば、ADDとはA:アナログソースD:デジタル編集D:デジタルマスタリグされているということを意味します。

翻って当サイトのハイレゾ音源サンプルは、1960年前後のアナログレコードをハイレゾ化していますので、ADD(後述)ということになります。

今回は、「ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ集 グリュミオー」CD盤の『ADD-CD』とレコードから『ハイレゾ録音したADD』の試聴比較を行ってみます。

 

 

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SPARSコードとは

引用先:https://en.wikipedia.org/wiki/SPARS_code

(ウィキペディアから引用・要点のみ)

SPARSコードとはプロフェッショナルオーディオレコーディングサービス協会(Society of Professional Audio Recording Services=SPARSで策定されたガイドラインにより1984年CDの発売から導入された3文字コードで、3文字の意味は次のとおり。

  • 最初の文字 - 最初の録音中に使用されるオーディオレコーダーの種類(通常はテープレコーダー)(アナログまたはデジタル)
  • 2番目の文字 - ミキシング中に使用されるオーディオレコーダーの種類(アナログまたはデジタル)
  • 3番目の文字 - 使用されているマスタリングの種類(CDリリースでは常にデジタル)

ポイント

例えば、デジタル録音された音楽ソースをアナログレコードにしたアルバムが最近発売されてきていますが、この場合のSPARSコードは、DDAということになると思います。 また、未だお目にかかっていませんが、アナログレコードの製造プロセスに最も近いAAD-CDは非常に希少で一度その音質を聴いてみたいものです。

 

DDD-CDの苦い経験

CDを購入する時、全てがデジタルで処理しているDDD-CDはADDに比べて音質は良いはずだと思い込み、できるだけDDD-CDを選んで盲目的に購入していました。 ところが期待とは裏腹にDDD-CDはどれも、傾向的にバイオリンの音が線が細く、特にストリングスの音が違和感を覚え満足のいかないものばかりでした。 かえって、DDD-CDよりもADD-CDの方が価格的にも音質的にも今思えばはベターな様な気がします。

例えば、「ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ集」で、ADD-CDの1966年録音「グリュミオー」盤とDDD-CDの1975年録音「スーク」盤を比較すると、

DDDの「スーク」盤は、チェンバロの音は繊細でそれらしい音質ですが、バイオリンはストラディバリということですが、線が細い音質です。

一方、ADDの「グリュミオー」盤のバイオリンの音は太く、断然、「スーク」盤より自然に聴こえます。

演奏は、「グリュミオー」盤の方がオーソドックスで好ましく感じます。

 

ADD-CD

アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)
ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(チェンバロ)
録音:1966年

DDD-CD

ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)
ズザナ・ルージチコヴァー(ハープシコード)
録音:1975年

「スーク」盤はPCMデジタル録音ということもあって高額(当時3800円)でしかも音が気に入らないのですから、ガックリしたことを記憶しています。

こんなことから、徐々にオーディオ業界の不振(衰退)が始まって行ったかも知れませんね。

 

レコードのハイレゾ録音はADD?

当サイトでアップしているサンプル音源を「SPARSコード」に当てはめて見たいと思います。

ポイント

  • 1960年前後のアナログレコードは全ての製造プロセスがアナログ(AAA)ですので、先頭の文字はAになります。
  • 録音は、AD変換したあとVinylStudioに取り込み、ノーマライズ(増幅)やプチノイズ抑制などのデジタル編集を行っていますので、第2文字はDになります。
  • FLACフォーマットで、音源を固定していますので、第3文字はDですね。

以上から、当サイトでアップしているサンプル音源は「SPARSコード」に当てはめればADDに該当すると思います。

 

♬「ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ集」vnグリュミオーをMP3で聴く

クレジット概要
ヘンデル のヴァイオリン・ソナタ第4番 ニ長調 作品1の13
ヴァイオリン:アルテュール・グリュミオー チェンバロ:ロベール・ヴェイロン=ラクロワ
録音年:1966年

グリュミオーレコード盤のハイレゾ収録音源FLAC 24bit 96khz
ファイルの
DLは、このボタンをクリック

MP3 48khz 160kbps

ADD-CDをリッピングしたFlacファイルを
FFmpeg libmp3lame エンコーダでMP3に
変換した音源

MP3 48khz 160kbps

備考:
パブリック・ドメイン 目安チェッカーで調べると、DDD-CDの1975年録音「スーク」CD盤は、著作隣接権・保護期間が2045年12月31日まで有効ですので、この音源の添付は割愛しました。

 

試聴比較・評価

独断と偏見で、我が家のB級オーディオで試聴比較しました。

「グリュミオーCD盤のADD-CD」と「レコードからハイレゾ化したADD」を試聴すると、「ハイレゾ化ADD」の方が音場の広がりや演奏のエネルギーが感じられます。 

音源が全く違うので比較にはならないとは思いますが「スークCD盤のDDD」を含め好ましい音質の順位をつけると以下の様な結果でした。

音質評価順位

「グリュミオーレコード盤のハイレゾ化・ADD」「グリュミオーCD盤・ADD-CD」「スークCD盤・DDD-CD」

以上より、CD盤よりもレコード盤の方の音質が好ましい結果でした。 この結果を裏付ける下の記事もご参照ください。

 

以上、DDD-CDの苦い経験と「レコードのハイレゾ録音はADD」でした。

 

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