Apple Afconvertコマンドラインで、192khz用のAudio to WAVE Droplets(相当アプリ) を作成

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「Apple Digital Masters テクノロジー」と同等の品質でハイレゾfs=96khzまでの音源をAAC変換できるApple Digital Mastersドロップレットツールここで公開しています。

このツールには、作成したAACのデコード確認用として「Audio to WAVE Droplets」ツールが付属しています。(下記参照)

しかし、このデコード確認ツールはハイレゾ fs=96khzまでをデコードすることを目的に作られていますので、残念ながら前回記事(ここをクリック)で述べたとおり、fs=192khz wavにデコードするツールがありません。 

今回は、Afconvertコマンドラインを組込んだAutomatorアプリとして192khzでWAVEにデコードする「Audio to 192khz WAVE Droplets.app」(相当アプリ)を作成してみました。

Audio to WAVE Droplets ツールについて

ポイント

Audio to WAVE Droplets ツールは、Apple Digital Mastersドロップレットツールに含まれているデコード確認用ツールで、サンプルレートを44.1khz、48khz、96khzのWAVEに変換する3種類のデコーダアプリです。

具体的には、AAC変換用(Apple DIgital Masters Droplet.app)へAACに変換したいハイレゾ音源(24bit/96khzWave又はAIFFファイル)をドロップすると、同じフォルダー内にApple Digital Mastersのテクノロジーでエンコードされた24bitに対応したAACファイル(44.1khz 256kbps)が生成できます。

このAAC変換ファイルを元のマスター音源と試聴確認したい時に、デコーダの音質差を無くすため、マスター音源のサンプルレート周波数に該当するAudio to WAVE Droplets ツール にAAC変換ファイルをドロップすればナイキスト周波数(fs/2=22.05khz)【厳密には前回記事のCut Off周波数(≒21.8khz)】以上の高域成分は減衰しますが、マスター音源と同じwavファイルになるので、マスター音源との試聴比較(評価)が行えます。

ADMドロップレットツール

「Audio to WAVE Droplets」3種類

  1. Audio to WAVE 44.1K Droplet.app:
    fs=44.1khz wavに変換
  2. Audio to WAVE 48K Droplet.app:
    fs=48khz wavに変換
  3. Audio to WAVE 96K Droplet.app:
    fs=96khz wavに変換

このツールは、Apple Digital Mastersの紹介記事からダウンロードできます。

 

「Audio to 192khz WAVE Droplets.app」の目的

当サイトでは、レコードから192khzハイレゾ化したファイルを、種々のAACエンコーダを評価して高音質化を目指した「CD音質を凌ぐ?ハイレゾ音源のAAC変換」へのトライを行っています。 この音質評価を行う時に、

192khzハイレゾ音源からAAC変換したファイルを「Audio to WAVE Droplets」と同等のエイリアシング防止フィルタ性能で192khzへデコードすることができれば、

  • AACファイルを試聴する時に、再生アプリのデコーダで音質差が出る可能性があるので、AACファイルを一定の評価用デコーダでwavファイルに変換した後再生することで、この音質差を廃することができる。
  • 双方のサンプリング周波数が会っているので、Audacityで再サンプリングする必要が無く(注記参照)Audacityでダイレクトに周波数分析・比較を行うことができる。

(注記)
Audacityで再サンプリング(サンプリング周波数変更)するとエイリアシング防止フィルタ性能のCut Off周波数が「Audio to WAVE Droplets」と比較して1khz以上低い。(前回記事参照) このため、サンプリング周波数を合わせるためにAudacityで再サンプリングすることを避けて、「Audio to WAVE Droplets」で予めサンプリング周波数変換しておく方が望ましい。

 

「Audio to 192khz WAVE Droplets.app」(相当アプリ)の作成

予備調査

「Audio to 192khz WAVE Droplets」ツールを作成するため、Audio to WAVE 96K Droplet.app をファインダーで右クリックして、「パッケージの内容」を覗くと、contentsフォルダーの中に、main.scriptがあります。 

main.scriptをスクリプトエディターで開くと、scriptコードの中に、Afconvertのオプションである「-d LEI24@96000 --quality 127 -r 127 --src-complexity bats -f WAVE」が見つかりました。 

このオプションに倣って、Afconvert コマンドラインで192khz weve変換すればApple Digital Mastersのデコード確認ツール(相当アプリ)になるのでは無いかと当たりをつけて、ターミナルで、以下のコードを叩いたところ、AAC変換ファイルが192khz wavファイルに変換できました。

 command
afconvert -d LEI24@192000 --quality 127 -r 127 --src-complexity bats -f WAVE "in AACファイル" "out 変換wav名"

 

Automator(ワークフロー・アプリ)の作成

ドロップレットツールを実現するために、Automatorを使いました。

今回作成するワークフロー・アプリは、「OSXのAutomatorを使ったハイレゾ音源をAAC変換する方法」で作成したワークフローを基本にしてモディファイしています。 ワークフアプリの名前を「Audio to 192khz WAVE Droplets.app」しました。 「OSXのAutomatorを使ったハイレゾ音源をAAC変換する方法」に対して、主要な変更箇所は以下の通りです。


  • ドロップレットにするために

    アクションの「Finder項目の選択を求める」は不要ですので、削除しました。


  • 「シェルスクリプトを実行」のコード

    (注記)

    • 11行目が、Afconvertのコマンドラインです。
    • 192khz wav 変換後のファイル名は、〜_sampling_Rate_to_192khz_chg.wav になります。

  • 完成した「Audio to 192khz WAVE Droplets.app」(相当アプリ)

    ご参考までに自作したAutomatorによるワークフローアプリ:Audio to 192khz WAVE Droplets.appをアップしておきます。 注意点をお読み頂きワークフローアプリをお試しいただけます。

    DLと使用上の注意ポイント

    • Down Loadボタンをクリックすると、Audio to 192khz WAVE Droplets.app.zipがダウンロードできます。 zipファイルを解凍してAudio to 192khz WAVE Droplets.appを抽出します。
    • このアプリに音声ファイルをドロップとすると『“Audio to WAVE 192K Drople.app”が悪質なソフトウェアかどうかをAppleでは確認できないため、このソフトウェアは開けません。』と表示される場合は、「control」ボタンを押しながらクリックで開いてみてください。 (詳細はAppleのサポート記事「開発元が未確認のMacアプリケーションを開く」を参照してください。)
    • このアプリは、エラー処理等は含んでいませんのでご注意ください。
    • アプリの使用によって、生じたいかなる損害も、補償いたしかねますことをご承知おきください。

    (使い方)
    AACファイル等を、この「Audio to 192khz WAVE Droplets.app」にドロップすれば、同じフォルダー内に、〜_sampling_Rate_to_192khz_chg.wav が生成されます。


 

「Audio to 192khz WAVE Droplets.app」(相当アプリ)の評価・確認

作成した「Audio to 192khz WAVE Droplets.app」が純正「Audio to WAVE Droplets」ツールと同等か確認してみました。

確認する内容

実際にアップサンプリングして、

  1. アップサンプリング用で使われるエイリアシング防止フィルタは、インタポレーション (interpolation)フィルタ の周波数特性が一致するか?
  2. 1khz sin信号の歪率が、純正「Audio to WAVE Droplets」ツールと同等か?

 

 

step
1
相当アプリの周波数特性・確認

フィルタ 周波数特性(グラフ化)への流れ

元のピンクノイズとの絶対誤差からグラフ化(F特)

Cut Off 周波数の確認

 

以上のグラフから、F特から純正アプリと相当アプリとの差は殆ど無いこと、Cut Off 周波数が純正アプリと一致していることからエイリアシング防止フィルタの特性は略同等と言えると思います。

 

step
2
1khz sinの歪率・確認

元の信号(1khz sin -20db 24bit 48khz wav)ファイルを、「Audio to 192khz WAVE Droplets.app」(相当アプリ)にドロップして生成したwavファイルをWaveSpectorで確認しました。 以下の様に、歪率(THD+N)が0.00008% でオリジナルの歪率との差は無く、特段問題の発生は無いと考えます。

 

今回作成した「Audio to 192khz WAVE Droplets.app」(相当アプリ)は、以上の評価結果から、純正「Audio to WAVE Droplets.app」と略同等の性能と言えると思われました。

 

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